欧風のシンプルモダンなデザインに定評のある、ラスティック建築研究所の河野光典氏が設計を担当。
建蔽率50%・容積率100%、第一種低層住居専用地域という厳しい条件の中で、バルコニーをグレーチングにし、その下をカーポートにすることでゆったりとした家づくりが実現。さらにグレーチングバルコニーの構えを大きく立ち上げることで、建物正面のイメージを大きく見せています。
玄関へのアプローチには、オートロック式の大きな門扉を設置。門扉を通ると欧州の住宅を思わせるお洒落な玄関パティオが。このパティオは、外出時の動線を考えガレージともつながっている。
建物間取りは4LDK+LOFT。寝室以外の床には、白色の石タイルを贅沢に使用。重くなりがちな石タイルですが、柔らかい白色のものを選ぶことで、全体が明るく趣のある印象に。建具は床材に合わせることを考え、美しいフォルムの白い鏡面扉を天井高さまであるハイドアにすることで高級感が生まれます。また、トイレやパウダールームなどの壁にも、ポイントとなるモザイクタイルを使用し高級感を演出。
主寝室のクローゼットは奥行を大きく取り、ハンガーパイプを前後に2列設置することで、前後に移動させるだけで季節物の入れ替えが可能となるよう工夫。
20帖超の大型LDKは、大きな吹き抜けと大きな窓により明るく開放的な空間に。さらにリビングは、全開口サッシで広いグレーチングバルコニーと繋がり、開放感がアップ。リビングからLOFTへ上る階段には、省スペースかつデザイン性もあるヨット梯子を採用。LOFTは5帖以上の広さがあり、明かりも充分に取り込めるため、お子様の個室として利用されています。
A様邸のような大型のゆったりとしたお宅で気になるのが冷暖房の効果とその電気代。この不安を払拭するために取り入れたのが「全館空調設備」。屋根裏に大きめの空調機器を一基設置し、そこからダクトを通じ各部屋の空調を調整します。そのため建物全体の気温、湿度などが統一され、ストレスの少ない非常に快適な住空間となります。お施主様ご家族からも「身体への負担が少なくなったお陰か、風邪をひかなくなりました。」とお声を頂きました。
■所在地/東京都板橋区 ■地積/125.65㎡ ■延床面積/125.04㎡ ■工法/木造ガルバリウム鋼板葺地上2階建て ■間取り/4LDK+LOFT ■竣工年月/平成23年10月